ワイヤー矯正を始めた人が最初に直面する生活の変化のひとつが、「食事のしづらさ」です。
装置を着けることで咀嚼の感覚が変わったり、特定の食べ物が食べにくくなったりします。
矯正中は食事のたびに装置に食べ物が絡まりやすく、外食や人前での食事をためらってしまう人も少なくありません。
食事前後の管理が必要
ワイヤー矯正の装置は、歯の表面にブラケットを取り付け、その間にワイヤーを通す構造です。
このため、粘着性のある食べ物（キャラメルやガムなど）は装置に付着して取りにくくなります。
また、硬い食べ物（せんべい、ナッツ、氷など）はブラケットを破損させる恐れがあり、噛むと痛みを感じやすい調整直後には特に避けるべきです。
さらに、カレーやコーヒー、赤ワインなど色の濃い食品は、透明ブラケットやゴムの変色を招くため、見た目にも影響します。
食事の調整や生活の工夫
食事のしづらさを減らすには、食材や調理方法の工夫が有効です。
硬い食品は小さく切ったり、煮込んで柔らかくすることで食べやすくなります。
装置に絡まりやすい食材（ほうれん草や海苔など）は細かく刻み、食後はすぐに歯磨きやうがいをして清潔を保ちましょう。
外食時は、スープや柔らかい麺類、ハンバーグ、煮込み料理などを選ぶと安心です。
また、変色を避けたい場合は、着色しやすい食品の摂取を控えるか、食後すぐに水で口をすすぐ習慣をつけると効果的です。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシや携帯用のミニブラシを持ち歩くと、外出先でも清潔を維持できます。
ワイヤー矯正をご検討の方へ
矯正中の食事制限は一見ストレスに思えますが、実は歯や体に優しい食生活を見直すきっかけにもなります。
柔らかく栄養バランスの良い食事を心がけることで、矯正効果を高め、口内環境も良好に保てます。
工夫次第で外食や人前での食事も楽しめるようになるため、「矯正中だからこそ食事マナーや食材選びに気を配れる」という前向きな視点を持つことが、ストレス軽減のポイントです。
まずはお気軽に当院にご相談ください。
